良い仲介業者と出会うためには査定と契約で騙されてはいけない

不動産売却の仲介業を選択する上で、重要な要素が「売出し価格」の設定になります。沢山ある不動産会社の中から、気になった会社に連絡を取り、実際に担当者に物件を査定して貰うのです。

物件の査定は高い方が売主にとって有難いことで、少しでも高く売却したいものです。しかし、査定が高い不動産会社が決して良い仲介業者になるのではありません。

不動産の査定はあくまで販売開始時のスタート価格

マンションなどの物件を査定して貰うと、不動産会社によって大きな幅が生まれてきます。例えばA社であれば1500万円、B社1650万円、C社1450万円、そしてD社が1900万円とします。最低値のC社とD社と比較すると何と450万円もの差があり、どうしても1900万円に注目するでしょう。

しかし、この査定はあくまで不動産会社が買い取ってくれる価格ではなく、売出し時のスタート価格を提示したのに過ぎません。あくまで仲介なので査定価格で売れる保証などないのです。

不動産会社としては仲介業者に選ばれ、媒介契約を得ることで多額の仲介料を得ることができます。そのためにはライバル不動産会社よりも、高く査定を付けて契約を結ぶことを優先させる業者も少なくないのです。

良い仲介業者を選ぶにはまず、自分の販売物件の相場を調べて、それに近い査定を出した業者に注目します。そして査定の根拠や、直近の販売状況など明確に説明してくれるかを選択の目安にして下さい。良い仲業者は理想より実績で査定を行うのです。

契約を急がす不動産会社は要注意

査定は最低でも5社は受けた方が良いのですが、中には「今すぐ媒介契約を…」「チャンスを逃がしますよ」などと、直ぐに契約を求めてくる不動産会社もあります。

不動産の仲介に必要な契約を媒介契約と言いますが、3種類の契約によって売主に対する束縛に違いがあります。契約に違反した場合、ペナルティとして賠償金が発生する場合があるので注意が必要です。

【一般媒介契約】
複数の不動産会社に仲介を依頼したり、自分で買主を見つけたりする自己発見取引も可能。

【専任媒介契約】
他の不動産会社への依頼は禁止ですが、自己発見取引は可能。

【専属専任媒介契約】
他の不動産会社への依頼、自己発見取引、共に禁止。

このように一般媒介契約は比較的自由な契約ですが、専属専任媒介契約になると、全てを仲介業者1社のみに任せることになります。悪い仲介業者はライバルがいなくなる専属専任媒介契約を結びたいので、言葉巧みに契約を迫ることになるでしょう。

「弊社に任せて貰うと必ず早期に販売できるので、専属専任契約を…」と迫ってきますが、早期に売れるのであればどの契約でも同じです。(仲介料に変わりはないから)

強引に専属専任媒介契約を要求する会社は良い仲介業者ではありません。メリット、デメリットの説明を受けて、契約を選択させてくれる不動産会社を選ぶようにしましょう。